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ばぶれるりぐる第4回公演

第26回劇作家協会新人戯曲賞受賞作

いびしない愛

脚本:竹田モモコ

演出:チャーハン・ラモーン

出演

竹田モモコ

是常祐美

高阪勝之

泥谷将

 

蟷螂襲

 

わたしは「なや」が嫌いでした。「魚のふし工場」のことを地元では「なや」と呼びます。

「なや」は私の嫌いな魚の匂いを四六時中撒き散らしていて、「すす」で真っ黒で奥行きが分からず、地下からはごうごうと薪を焚く音が聞こえてきて冥界の入り口のようだし、そこで笑いながら素手で魚を捌く女性たちもなんだかそら恐ろしく、私は近寄らないようにしていました。

嫌いということは目が離せないということです。長年の恐ろしさや忌避感はいつの間にか反転して興味と愛着へと変わり、「なやの女」を描いてみたいと思うようになりました。

今回はそんな「なや」を経営する姉妹のお話です。他にも従業員や通りすがりの空き巣もでてきますが、みんなはたから見たらどうでもいい悩みやをこだわりを大事にピカピカに磨いてしまっています。

真っ暗でごうごうと音をたてるなやを舞台に、そのぴかぴかを持ち寄り、見せ合い「うん、よく分からない。」と言い合うばかみたいなお話です。

「うん、よく分からない。」

「理解できない。」

「自分とは違う」

だからなんだ。そんなものは薪にしてくべてしまえ。もしくは素手で捌いてしまえ。

笑いながら。

●東京公演 2022 10/13(木)−17(月) 全6ステージ

13(木) 19:00-

14(金) 19:00-

15(土) 13:00- / 17:00-アフタートークあり(ゲスト:土田英生【MONO】)

16(日) 15:00-

17(月) 13:00- アフタートークあり(ゲスト:横山拓也【iaku】)

●スタッフ

舞台監督:中嶋さおり(BS-Ⅱ)、舞台美術:柴田隆弘、照明:葛西健一、照明オペレーション:葛西健一、鎌江文子、

音響:河合宣彦(株式会社Road-K)、音楽:マツキクニヒコ(フラワー劇場)、演出助手:鎌江文子、イラストとチラシデザイン:チャーハン・ラモーン、

制作:寺井ゆうこ、安井和恵(クロムモリブデン)

芸術総監督:平田オリザ、技術協力:黒澤多生(アゴラ企画)、制作協力:蜂巣もも(アゴラ企画)

 

●企画制作:ばぶれるりぐる/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場

 

●協力

男肉 du Soleil、kutowans studio、株式会社Road-K、劇団鉛乃文檎、シバイシマイ、日本劇作家協会、BS-Ⅱ、PM/飛ぶ教室、フラワー劇場、舞夢プロ、

Micro To Macro、有限会社カネタ、(有)ライターズカンパニー、ras hairdesign、

 

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